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H.Park*; 山野 憲洋; 丸山 結; 森山 清史; Y.Yang*; 杉本 純
Proceedings of 1st Korea-Japan Symp. on Nuclear Thermal Hydraulics and Safety (NTHAS 98), 8 Pages, 1998/00
冷却材と高温溶融物とのさまざまな接触形態における溶融炉心/冷却材相互作用(FCI)を明らかにするために、原研の事故時格納容器挙動試験(ALPHA)計画においてMUSE実験を実施している。MUSE実験の最初のシリーズでは、テルミット反応により生成した高温溶融物上に冷却材としての水をジェット状に衝突させる実験及び両者を層状に接触させる実験を行った。FCIにより発生する機械的エネルギーを正確に計測することにより、FCIに及ぼす水ジェットのサブクール度、ジェットの速度、ジェットの形状及び系の拘束条件の影響を検討した。系の拘束条件が弱い場合には、水のサブクールの増加とともに発生機械的エネルギーが大きくなり、拘束条件が強い場合には、逆に機械的エネルギーが減少することが観測された。また、ジェットの速度が大きくなると、機械的エネルギーが増加した。これらの結果は、実験における水と高温溶融物との接触形態では、水ジェットの浸入と分散挙動が両液体の混合状態に影響し、FCIにおいて重要な役割を果たすことを示唆している。
菅原 悟; 照沼 幸司; 鴨志田 洋
Proceedings of 1st Korea-Japan Symposium on Nuclear Thermal Hydrqulics and Safety (NTHAS 98), p.335 - 341, 1998/00
炉内に装荷された燃料集合体は、集合体内の軸方向及び径方向に非均一な分布を持つのみならず燃料棒内にも径方向に非均一な分布を持つ。そのため、燃料棒の表面熱流束は周方向に非均一な分布(「熱流束傾斜」)を呈 することになる。しかし、これまでの実規模模擬燃料集合体を電気加熱して行う伝熱流動試験では、技術上の困難さ等から、全世界的に、集合体内の非均一な出力分布は模擬できても燃料棒表面熱流束の周方向の非均一性は模擬できていなかった。ただし、ATRやCANDU炉のような圧力管型炉では、一般に、ドライアウトが出力の高い外層燃料棒においてかつ熱流束傾斜によって熱流束が低くなるバンドル中心部に面した位置で発生するため、熱流束傾斜を考慮しなくともドライアウト実験は保守側の結果を与えると評価していた。本研究では、熱流束傾斜を考慮していない従来のドライアウト実験の保守性を定量的に明らかにすることを目的として、燃料棒